美しい愛

学生時代にお世話になった先生の還暦のお祝いパーティーがありました。
生徒=ファン というような図式が見事に形成されていたような
素敵な先生でしたが、オーケストラを少し前に退官されたお姿には
当時より何倍もの柔らかさが増し、新しい一面を見せて頂いたようでした。

レッスンにきた生徒に食事を出してくださったり、
優しいお言葉を掛けてくださった奥様もより一層の輝きを増し、
当時と変わらぬ先生への愛がそこにはあり
ただただ感心するばかりでした。
真面目でナイーブでちょっと頑固な音楽家である先生を支えるのは、
たくさんのご苦労があったと容易に想像できるのですが、
たぶん先生への絶対的な揺るがない愛があったのではないかと、
そして誰よりも先生のファンで、
先生のことが大好きで大好きでいらっしゃるのではないかと思いました。
大勢の生徒に祝福され笑っている先生の姿に、そっと嬉し涙を流されている奥様を見て
長い年月をかけてできた美しい美しい、でもきれいごとではない
ひとつの愛の形を見せて頂いたような気がしました。